『防災の日』の9月1日、開成町吉田島にあるパナック工業株式会社(中村健作会長)の開成工場で、酒匂川の水害と治水の歴史を学ぶ講演会『洪水・災害を先人の偉業に学ぶ』が開催され、同社の管理職など社員から約50人が参加した。
かねてより自然災害の発生を想定し積極的に企業経営に盛り込んでいる同社では、日頃の防災訓練等の効果もあり、東日本大震災の発生した3月11日にも大きな混乱はなかったという。今回は防災の日にちなみ、社屋から近く、これまでに幾度となく氾濫を繰り返して”暴れ川”と呼ばれた酒匂川の歴史と、その川と共生しようと知恵を凝らした先人に学ぼうと中村会長が企画。講師には、足柄の歴
史再発見クラブ顧問で、酒匂川の治水史に詳しい大脇良夫さんが招かれた。
大脇さんはスクリーンに資料や写真などを映しながら、川の増水時に遊水池の役割を果たす「かすみ堤」のしくみや、1938年に発生した堤防の決壊をはじめとする酒匂川の洪水の歴史を紹介。参加者たちは約70分の講演に興味深く聞き入り「何度も氾濫に遭いながら、復興と治水に取り組んできた先人の苦労と知恵に感服した」などと感想を語った。中村会長は「社員には”いざ”というときに、慌てず行動できる準備と心構えを持ってもらいたい」と話している。
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