神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2011年10月8日 エリアトップへ

南足柄市美術協会の会長を務める 湯川 喜久雄さん 南足柄市在住 67歳

公開:2011年10月8日

  • X
  • LINE
  • hatena

地域美術の先導者

 ○…創立40周年を迎えた南足柄市美術協会の会長。発会時から会長職を務め、地域の文化振興に尽力してきた。40周年記念の南足柄市美術展は10月9日まで同市文化会館で開催している。「郷土愛を持ち、仲間と共に力を合わせてここまでやってきた。40年を節目に、次世代を担う人材の育成をはじめ地域の将来を考えながら美術文化の向上に取り組んでいきたい」。知性を湛えた穏やかな瞳の奥に、美術にかける静かな情熱が伺えた。

 ○…南足柄市岩原の出身。中学校までは美術に特別の興味を持っていなかったという。転機が訪れたのは修学旅行の時、京都で銀閣寺と周囲に茂る松の木の風景に目を奪われた。「”美しい””素晴らしい”という嬉しさがこみ上げてきた。あれだけ感動したのは初めての経験だった」と目を細め振り返る。これが出発点となり、高校では美術部に所属。銀閣寺の思い出を描いた作品を南足柄町(当時)の文化祭に出展したところ、最優秀賞の町長賞に選ばれた。その後、多くの展覧会で受賞歴を持つに至る。

 ○…日大芸術学部に学び、町役場に入庁後も創作活動は続いた。庭のアトリエで近隣の子どもたちに絵を教えたこともあったという。昭和47年、南足柄市の誕生に合わせて15人程の若手美術家で結束し、市美術協会を発足させた。展覧会等で作家がバラバラに競い合っていた当時の状況を変え、郷土の美術文化を守っていこうという思いが結実した瞬間だった。以後40年、市美術展や新春展、写生会等を開催してきた。「人間は衣食住だけではダメ。地域に文化の芽を絶やしてはならない」と真摯に語る。教育部長や福祉部長などを歴任後、定年退職。以降は、人権擁護委員や文化会館あり方検討委員会副委員長などを務める。

 ○…孫に絵を見せて、率直な感想を聞くのが最近の楽しみ。「70歳になったら個展を開きたい」。あふれる夢と共に、絵筆は動き続ける。
 

足柄版の人物風土記最新6

遠藤 克也さん

松田警察署の署長に就任した

遠藤 克也さん

松田町在住 59歳

4月13日

佐々木 朋美さん

文命中学校での部活動地域移行の現場管理責任者を務める

佐々木 朋美さん

開成町中之名在住 53歳

4月6日

望月 洋子さん

ソーラン山北実行委員会の委員長を務める

望月 洋子さん

山北町岸在住 57歳

3月30日

川瀬 明宏さん

松田道祖神太鼓研究会の代表として伝統の復活を目指す

川瀬 明宏さん

松田町在住 84歳

3月23日

菊間 みづきさん

3月24日に定期演奏会を行う足柄高校吹奏楽部の部長を務める

菊間 みづきさん

小田原市在住 18歳

3月16日

佐久間 善弘さん

山北町地域文化遺産活性化実行委員会の代表を務める

佐久間 善弘さん

山北町山北在住 59歳

3月9日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook