松田町飲食店組合(45店、飯田勝宏組合長)では、昨年2月頃から「とろっこ芋」を使った料理、お菓子等による地域振興に取り組んでいる。11月3日(祝)開催の第14回まつだ産業まつりでは、メニューの無料試食会を実施。イメージキャラクターの人気投票も行う。
この芋は足柄上地域で細々と生産されている山芋。寒さに弱く、腐りやすい性質を持つため、近年では生産農家がほとんど残っていなかった。松田町の人から種芋を譲り受け、自身の畑で育てていた大鹿立脇足柄上商工会長は「このおいしい芋を世に広めるため、保存が利くようにできないか」と県の試験場に持ち込み、粉末状にすることで1年間保存できるようにした。この粉末を持って「元々、松田の人から譲り受けた芋なので松田町で使えないか」と飯田組合長に相談したことが、きっかけとなった。
以前から松田町に特産品がほしいと考えていた飯田組合長は、芋の香りやのど越しの良さに感動。飲食店組合の役員会でこの芋の利用法を話し合い、「とろっとした粉」のイメージから愛称を「とろっこ」と命名。今年6月に同組合や商工振興会、町、エバラ食品工業(株)などからなる「とろっこプロジェクト」を発足した。
産業まつりでの発表に向けて毎月「とろっこ芋料理研修会」を開き、ピザやクッキー、春巻きなど30種を超えるレシピを開発した。飯田組合長は「ゆくゆくは地域の特産品として、松田町のどこの飲食店に行ってもとろっこ料理があるようにしたい」と思いを語る。
産業まつりで披露
会場のJR松田駅北口広場周辺では「とろっころ」(コロッケ)、「とろっこ焼そば」、「とろっこそば」の無料試食会(先着2500食分)、キャラクター人気投票のほか、千葉県横芝光町のネギや長野県千曲市のりんご、岩手県陸前高田市の特産品の販売、チェンソーアート、ステージでは大道芸、和太鼓演奏などが行われる。問合せは同まつり実行委員会【電話】0465(83)1228。
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