足柄版 掲載号:2011年11月12日号
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「北条剣道祭」を主催する小田原剣道連盟会長 遠藤 義幸さん 大井町在住 68歳

剣道への感謝を次代へ

 ○…教士7段。県西41団体が所属する小田原剣道連盟の会長を務める。演武と剣道大会を併催する連盟主催の「北条剣道祭」が5回目を迎えた。「最近は低学年の剣道人口が増え、大会にも親や祖父母が見学に来るようになった。今後も子どもたちに歴史ある郷土への誇りや”相手を尊敬し、周りの全てに感謝する”武士の心を伝えたい」。まっすぐな瞳に熱意を込めた。

 ○…東京都日野市の出身。2歳の時に父を戦争で亡くし、母親と親戚の家を転々とした。母の再婚を機に小田原市下曽我に移り住む。家庭環境から教師に”非行に走るのでは”と心配されたこともあったが「道を踏み外さずに済んだのは剣道のおかげ。よく面倒を見てくれた先生や先輩方の恩を仇で返してはならない、という思いがあった」と人生の岐路を振り返る。

 ○…剣道人生の始まりは小学6年生の頃。GHQによる武道の禁止が解けたばかりで、近所の公民館が道場だった。「竹刀や防具はほとんど処分されていたから、皆ありあわせでやっていた」と往時を懐かしむ。剣道による転機は、千代中学校の卒業時に再び訪れた。地元企業への就職がほぼ決まっていたが、中学校に剣道部を創設し、各種大会で優勝や上位入賞を飾る姿が、当時の相洋高校剣道部顧問の目に留まった。「高校を受験できるように取り計らってくれたことと、同じ頃に亡父の軍人恩給が支払われるようになったことが幸いした」。大学で教員免許を取得。赴任した立花学園松田高校(当時)でも剣道部を創った。後に法務教官として勤めた小田原少年院でも37年間、剣道の指導にあたった。「周囲の人に恵まれ、剣道に2度も救われた人生」と感謝の念を滲ませた。

 ○…「よき日本を見直し、大切にしたい」。尺八や詩吟、居合を趣味とし、和服や日本酒を好む。最近、5歳の孫が剣道を始めた。「もう少し大きくなったら稽古をつけたい」と破顔一笑。心と技を後世に伝えていく。
 

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