岡中PTAに文科大臣表彰 健全育成のためのさまざまな取り組みを評価
岡本中学校PTA(生沼豊次会長)が「平成23年度優良PTA文部科学大臣表彰」を受賞し、11月29日に加藤修平市長と福島敏三教育長に受賞の報告を行った。今回の受賞は、生徒の健全育成のために校内外で行われた様々な取り組みが評価されたもの。
市長室を訪れた同PTAの役員らは加藤市長に「今回の栄誉ある受賞は、岡本中学校を子どもたちが毎日来たくなるような学校にしたいという、全ての保護者や学校関係者にいただいたものだと思います。協力してくれた多くの人に感謝したい」と受賞を報告した。加藤市長は「この受賞の背景には皆さんの熱い想いがあることがよくわかる。これは一朝一夕にできるものではなく、1つの成果に結び付けたことは皆さんの不断の努力の賜物であり、大変に意義があること」と賞賛した。
同PTAの取り組みは平成22年4月から5月頃にかけて、生徒たちが授業中や体育祭で落ち着かない状況が見受けられたことから「学校側のみに頼るのではなく、学校の方針などに照らし合わせて、保護者側が何かできないか」という声が上がったことをきっかけに始まったもの。平成22年6月頃から複数回にわたりPTA運営委員会や学年懇談会、臨時PTA総会などを開催し、現状把握や各委員会単位での取り組みなどについての検討を行った。
主な取り組みとしては朝のあいさつ運動や校舎内の「見守り隊」、名言のポスター化と掲示、生徒や保護者から募集した標語の廊下への掲示、親子レクリエーションなど、保護者や地域の大人が学校を訪れる機会を多く作った。
また父親たちによって発足された「岡中おやじの会」では、校内破損箇所の修理、校地内の植木の手入れ、家庭教育学級への協力や21時以降の学区内の夜間見回りなどに取り組んだ。スクールコーディネーターと協力し、生徒と共に行う清掃活動、花壇の整備、図書館の整備、ホームページ立ち上げなど、保護者をはじめ、学校に関わる多くの人が活動に参加した。その活動は広がりを見せており、校舎内を見守る「笑顔の見守り隊」に約8割の保護者が参加するまでになっている。
生沼会長は「生徒や先生方へのアンケートでも学校内が落ち着き、静かになったという意見をもらっている。今後も反省点を見極めて改善しながら活動を継続していきたい」と話す。
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