国指定重要無形民俗文化財 5年ぶり「山北のお峯入り」 10月14日(日)に公演
山北町の共和地区(旧共和村、現在の皆瀬川・都夫良野地区)で古くから伝えられてきた民俗芸能「山北のお峯入り」が10月14日(日)、山北町内で公演されることが決定した。主催はお峯入り保存会(岩本章治会長)。前回の公演は平成19年に行われており、5年ぶりの開催。会場については調整中。
「お峯入り」の起源は、南北朝時代に宗良親王が河村城に難を逃れた時から始まったと伝承されている。「古調を帯びる笛や太鼓、歌詞は万葉時代までさかのぼる」「『棒踊り』は原始宗教の呪法が芸能化する過程を示す」――などの推定や説もあり、その保存価値は高く、1981年には国の重要無形民俗文化財に指定されている。
演技はハリボテの大きな男根を背負ったおかめの「みそぎ」で始まり、「満月の歌」「棒踊り(4種類)」「鹿枝踊り」「修業踊り」「歌の山」など11種類。古調を帯びた歌・太鼓・笛に合わせてそれぞれ踊る。演技者は天狗、獅子、おかめ、山伏、太鼓、笛など約80人で、すべて男性で構成。歌舞の所作には一片の記録もなく、口伝による。
公演は基本的に高杉地区にある神明社の祭日(10月16日)頃に実施されてきたが、毎年ではなく不定期。近年では約5年ごとに行われている。本年の開催に合わせて、過去6回の公演の写真展を丹沢湖記念館(【電話】0465・78・3415)で開催している。
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