(社)あしがら青年会議所 新理事長 勝俣 立也さん 大井町在住 38歳
子どもたちにできることを
○…1月1日付けで(社)あしがら青年会議所(JC)の第29代理事長に就任した。スローガンに掲げた『尊然』には”地域・人のあるべき姿を敬い、大切にする”という思いを込めた。「諸先輩方が作り上げてきたJCの精神を踏襲しながら、変化する時代に対してこちらも進化していく団体でありたい」。穏やかな表情の奥から、責任感ある実直な人柄が伝わってきた。
○…大井町で生まれ育ち、現在は自動車業を営む。前職が学習塾の講師だったこともあり「子どもたちに何かできることはないだろうか」と考えていた矢先に、知人の紹介でJCへ入会した。JCでは「野球・サッカー教室」や、遊びを通じて国際社会のしくみを学ぶ「貿易ゲーム」などを開き、地域の子どもたちの育成に取り組んだ。「自分を含め大人になりきれていない大人たちが、きちんとした大人になるためには何が必要か。それは謙虚さや素直さをもって物事に取り組み、向上していくこと。子どもたちを教えながら、こちらも教えられている」。
○…「今年度は子どもの教育に一層、力を入れていきたい」。『学生議会』もそのひとつだ。「大人が議論している内容と同じ議題にする必要は無い。子どもたちにとって身近で興味がもてるテーマを設け、その議案を通すためにはどんな理屈があればいいのかを練ってもらう。議会の運営方法などを学び、将来、社会のシステムを知った大人になってほしい」。他にもメディアリテラシー講座や災害復興支援活動など、会員から続々とアイデアが出る。「外部団体と連携して実行委員会を作るのもいい。人数が少ない団体ながらも、地域のためにできることを考えたい」。手立てを講じ、着実に発想を実現させていくタイプのリーダーだ。
○…本業とJC活動の傍ら、休日には家庭教師を務めるなど公私に多忙を極める。「最近は趣味のバスケもなかなか…」。苦笑しつつも目には輝きを湛えていた。