「真冬の東北をお茶であたためよう」をテーマにキャラバンが東日本大震災の被災地をまわり、現地で足柄茶などを振舞う試みが1月4日から21日(土)まで開催されている。一行は21日に足柄上地域にも立ち寄り、南足柄市関本の長福寺で報告も兼ねたイベントを開催する。参加自由。
キャラバンを主催するのは、宇治茶の生産・通信販売などを運営する「京都おぶぶ茶苑」(京都府)ら茶業者でつくる国際茶園協会(松本靖治会長)。同会では「お茶飲みイベントを通じて被災地の心をあたため、そこで生まれた新たなつながりを今後の復興につなげていきたい」と昨年秋頃から準備を進め、広く協力者を募っていた。足柄上地域では同会の声掛けに(株)神奈川県農協茶業センターらが応じ、被災地で振舞われるお茶に足柄茶が加わり、キャラバンの来訪も決まった。キャラバンは岩手県の田野畑村を皮切りに宮城県や福島県、茨城県などをまわり、仮設住宅や小中学校など計20ヵ所で毎回テーマを設けてイベントを開催している。
足柄茶を激励
足柄上地域では「風評に苦しむ足柄茶を激励し、共に立ち上がる仲間が集まるお茶飲みイベント」と題して、長福寺を会場に午前10時開幕。主催者によるキャラバンの趣旨説明や被災地での足柄茶の反応などの報告、茶業センターによる足柄茶に関する震災から10ヵ月の経過報告、足柄茶生産者の言葉などが実施される。昼食では、生産農家らと共に、足柄茶を使ったピザを食べながらコミュニケーションが図られる。また会場では、足柄茶の寒茶や海外のものを含む他産地のお茶などの飲み比べなども行われる。県農協茶業センターでは「足柄茶が東北の方々の心身を癒し、復興の力となれば。また風評被害に負けず、足柄茶が無事販売できるように今後も手を尽くしていきたい」と話している。
イベントの詳細はhttp://obubu.com。問合せは県農協茶業センター【電話】0465・77・2001まで。
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