松田町立寄小学校(沼田芳宏校長・児童数59人)で1月28日、音楽家を招いた「スクールコンサート」が開かれ、同校児童と近隣の住民ら約110人がプロの染み渡るような演奏にうっとりと聞き入った。
これは同校が年3回実施している「学校公開日」の、3時間目の授業として行われたもの。当日は小田原市出身のヴァイオリニスト・碓井志帆さんと、ピアニストの野口裕紀さんが同校を訪れ、エルガーの「愛のあいさつ」やグノーの「アヴェ・マリア」などの名曲を披露した。
演奏の合間には、楽器の紹介や作曲家の解説なども行われ、ステージ上に招かれた同校の1年生が、碓井さんが子どもの頃に使っていたという小さなヴァイオリンに触れて音を出してみるコーナーや、沼田校長が約40年ぶりにヴァイオリンを演奏して「ほら、音が出ないでしょう?」と会場の笑いを誘う一幕もあった。アンコールの後、児童代表からゲスト2人に花束が贈られるなど、コンサートは終始、和やかな雰囲気で幕を下ろした。
同校がスクールコンサートを開くのは、今回が初めて。以前から碓井さんに来校を打診していたという沼田校長は「子どもたちに一度、間近で美しい演奏を聞かせてあげたいという夢が叶いました」と笑顔を浮かべていた。
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