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足柄版 公開:2012年4月28日 エリアトップへ

羊の毛刈りを地域の子ども達に披露する 杉山徹(てつ)さん 南足柄市矢倉沢在住 44歳

公開:2012年4月28日

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北足柄の魅力の1つに

 ○…北足柄地域の小学校や幼稚園で、自宅で飼育している2頭の羊の毛刈りを地域の子どもたちに披露している。「せっかく羊の毛を刈るなら子どもたちにも見てもらい、実際に羊毛に触るなど生きた体験をしてもらいたい。北足柄地域の春の風物詩として地域活性化にもつながると嬉しい」。矢倉沢自治会の地域おこし委員会にも所属。生まれ育った矢倉沢地域に対する想いは強い。

 ○…「矢倉沢の自然の中で生まれ育った自分らしい生き方がしたい」と、畜産に興味を持ったのは27歳の頃。それまで勤めていた機械関係の会社を辞め、日本緬羊協会に電話をし、岩手県の小岩井農場での研修に参加した。「大自然の中、初めて羊の群れを間近で見た時、大きさにびっくりしたのと同時に”本来の自分でいられるかもしれない”と思えた」と当時を振り返る。牛や豚を選ぶことが主流な畜産の世界で羊を選んだのは、羊と共に笑顔で暮らす自分の姿が常にイメージとして頭の中にあったからだという。

 ○…北海道や岩手県の牧場で10年ほど緬羊に携わり、故郷の矢倉沢に戻ってきたのは7年前。現在は両親と妻、3人の子どもたちと暮らし、林業の仕事をしながら自宅で2頭の羊を育てている。「これまでも妻と2人3脚でやってきた。今は仕事で山へ入っている時間も多いので、妻が羊の世話をしてくれています。普段はあまり口に出していませんが妻には本当に感謝しています」と愛妻家の顔を見せる。

 ○…「地域おこしに熱心に取り組む先輩方の想いを若い世代として共有したい。”自分にできること”が地域活性化の一助になれば」と、中学校の閉校など過疎化が進む故郷の現状に危機感を持つ。「小さくてもいいので、いつかは地域の子どもや住民が羊とふれあえる牧場を作り、羊の毛刈りショーが北足柄の名物になれば」。”矢倉沢の羊飼い”の夢はまだまだ続く。
 

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