満天の星とホタル 中川温泉 旅館客らが観賞楽しむ
季節の風物詩、ホタルが足柄上地区でも飛びだした。丹沢湖の上流、中川温泉では有志らによるカワニナ放流などの成果が実り、ホタルの飛ぶ数が年々増えてきているという。6月9日、中川川(なかがわがわ)のほとり、中川温泉入り口バス停の下付近を訪れ、飛び交うホタルを取材した。
午後8時前、次から次に旅館の宿泊客らが浴衣姿などで見物に来る。この日は乱舞というほどの数ではなかったが、山里ならではの満天の星とホタルのほんのりした光に豊かな時間を感じる。川崎市から家族で宿泊に訪れていた小学5年の男子児童は「ホタルの命は短いのにこんなに体全体で光を放っていることが素晴らしい」と感動を伝えた。
同温泉の井上俊之組合長は「ホタルを楽しみにいらっしゃるお客様が増えていますね」。旅館の敷地内にホタルの専用水路を作り育成に力を入れている倉形興斉さんは「飛来状況の問合せが多くあり手ごたえを感じています。海の日の頃まで観賞していただけます」。
『ホタルで地域振興』の日は遠くないかもしれない。
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催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
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