松田町では、町内唯一の民間認可保育所である立花愛児園が2013年3月に閉園することを受け、13年1月を目処に町立第二幼稚園(同町松田庶子)を第一幼稚園(同町神山)に統合。保育所として改修した第二幼稚園の施設を利用して、同年4月1日から新たに認可保育園を運営する法人を募集している。今後の計画では、8月中旬には町が運営法人を決定する予定。
同町では、2005年度に570人いた未就学児童(0歳〜5歳)が2012年度には409人に減少、保育所に入所している児童数も05年度の88人から12年度は68人になるなど、町の人口減に伴う少子化が進行しており、以前から第一・第二の2園を統合する話が出ていた。
現在、第二幼稚園に通う児童については12月下旬に第一幼稚園へ移ることになり、2012年度中は一つの建物の中に2つの園が並存する形式をとる。また園児の増加に対応するため年内に第一幼稚園の増築工事を行い、保育所となる第二幼稚園の施設については来年1月から3月にかけて新たに調理室や冷暖房などを整備する改修工事を行う。
第二幼稚園の改修費用は約1億1千万円を想定。運営法人が子育て支援対策臨時特例交付金(安心こども基金)を活用して行うことになり、総額の4分の1にあたる約2750万円を運営法人が負担する。また保育所用地については10年間の無償貸与、施設については10年以上の保育所運営を条件に無償譲渡が検討されており、今後の町議会で審議される。
応募資格や諸条件、応募方法などについては、健康福祉課の配布資料や町ホームページ(http://town.matsuda.kanagawa.jp/)で確認できる。応募申込書についても同様。今後の動きとしては7月20日に応募申込書の受付を終了し、書類審査やプレゼンテーションなどを経て、8月上旬に教育長や民間の有識者などからなる松田町認可保育所選考委員会が候補者を選考、町が最終決定を行う。問合せは町健康福祉課子育て支援係【電話】0465・83・1226まで。
立花愛児園は終戦後の託児所開設から始まり、1950年に認可を取得、以後60年以上にわたり同町の保育を担ってきた民間保育所。昨年度までに延べ3253人が卒園している。
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