南足柄の菊を被災地へ 個人の試みに広がる協力
11月に入るとざる菊まつりが各所で催される南足柄市で、ざる菊の花鉢を東日本大震災の被災地へ届けようという動きがあり、協力の輪が広がっている。
発起人は同市社会福祉協議会事務局長に4月に就任した鈴木郁男さん。鈴木さんは岩手県の平泉出身で今年6月、同級会に出席するため帰郷した。その際、元神奈川県職員でもある鈴木さんは、在職時代の先輩が松田町の副町長を務める縁などから、同町が震災の復興支援で力を入れている陸前高田市のふれあいセンターを訪ね、南足柄市社協職員などから寄せられた義援金を届けた。また、県の復興地活動拠点「かながわ東日本大震災ボランティアステーション遠野センター(愛称:かながわ金太郎ハウス)」も訪問した。金太郎ハウスには南足柄市から所長、副所長として金太郎のキャラクター人形が派遣されている。
鈴木さんは「岩手県は私のふるさと。高校時代、バスケットで陸前高田市に合宿したこともある。何かできないかと思ったのです」。各センターの印象を殺風景だと感じ、戻ってから「和んでもらえれば」と花を贈ることを発案した。その意に賛同し、同市都市経済部担当部長で民間農業団体・あしがらユートピアのアドバイザーも務める古屋富雄さんが今回協力をした。市内でざる菊栽培を手がける団体からも協力の意向が示されているという。ユートピア農園から寄贈されたざる菊6鉢は、鈴木さんが26日に2センターに届ける。
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