足柄版 掲載号:2012年10月27日号
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山北のお峯入り保存会会長 岩本 章治さん 山北町在住 72歳

伝統を次代へ

 ○…山北町共和地区に伝承される国指定重要無形民俗文化財「山北のお峯入り」。およそ5年に一度行われる公演を、この10月にやり遂げた。「練習やコースの道普請などに取り組んでくれた皆さんの努力と協力のおかげ」と感謝を滲ませる。

 〇…事前に懸念していたのは演技者の確保と当日の天候。少子高齢化が進む地域で男性のみ約80人の演技者を集めるのは困難と判断し、今回初めて山北高校に声をかけた。「手をあげてくれた3人の生徒は、こちらの熱意によく応え、本番まで真剣に取り組んでくれた」と口元をほころばせる。町外から通う生徒もいたため直接高校へ出向き、放課後の教室を借りて演技指導をした。「外部の人を演技者にするのは、という意見もあったが、多少やり方が変わっても先人たちが守り育ててきた伝統を引き継いでいくことが大切。それが今を生きる私たちの責任でもある」と思いを語った。

 〇…11人兄弟の下から2番目。「兄、姉が独立していき、いつの間にか家を継ぐことになった」と苦笑する。37年間JRに勤め、車掌や庶務、駅長などを経験。「列車指令をしていたから、強く発言する癖がついた。今も会合などでつい命令口調が出てしまう。悪気はないんだけれど」と頭をかいた。地域選出の町議が引退する際に推されて町議となり、現在5期目。茶畑も営み、足柄茶の運営委員長を6年間務めた。震災の際には風評被害に遭った足柄茶の復興に駆け回った。「作ったお茶を自分たちで捨てることほど情けない思いはないよ」。当時を振り返り、目に哀しみを湛えた。

 〇…子どもの頃から見知っていたお峯入りだが、出演する側になったのは23歳の時。お峯入りが民俗芸能の大会に出ることになり、その際に棒踊りを覚えた。今も現役の踊り手だ。体力の秘訣を聞くと「ほどほどの農業」とニッコリ。次のお峯入りは2017年頃、縁の下の力持ちとして伝統の継承に取り組んでいく。
 

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