「クマったことだ」 各地でツキノワグマが目撃
今年はツキノワグマを目撃したという情報が多い。9月19日の深夜、山北町湯触の民家そばで目撃したという関係者に話を聞いた。
「夜11時頃にバリバリという木の枝を折る音に驚き、懐中電灯を持ってベランダに出て外を見ました」と目撃者の主婦は話す。懐中電灯を照らし午前1時頃まで付近を確認したという。「最初はサルかなと思ったのですが、黒い毛が見えてクマだとわかりました」。翌朝、県や町の担当職員らが現地を調査した。折られた枝は民家前の畑の栗の木だった。畑の持ち主である山崎清さんは「60年生きてきて、ここまでクマが降りてきたのは初めてだ」と驚く。山崎さんは一週間にわたって毎晩ロケット花火を打ち、クマが近づかないようにした。その後クマは出ていないものの、主婦は「夕方になると今でもドキドキする。クマ避けの鈴は常に持っています」と話す。
同町では皆瀬川でイノシシ捕獲用のくくりわなに誤ってツキノワグマ一頭がかかり、8月30日に学習放獣されている。丹沢山地のツキノワグマの生息数は30頭前後と推定されており、県のレッドデータブックでは絶滅危惧種とされている。神奈川県県西地域県政総合センター環境部では「今年はドングリなどの堅実類の不作が原因で、餌を求めて里近くまで降りてきているのではないか」と話す。県内では伊勢原、厚木、清川、秦野などでも目撃されている。
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催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
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