南足柄市大型直売センター 基本構想を発表 2015年3月開設目指す
南足柄市(加藤修平市長)は11月7日、農業による地域活性化の拠点と位置付ける「(仮称)大型直売交流センター」の基本構想について発表した。
同センターの建設予定地は、同市壗下にある(株)タカヨシ・わくわく広場・南足柄店、北側の民有地で、敷地面積は約2500平方メートル。2015年3月の開設を目指す。県が整備を検討している「箱根への道」なども視野に入れ、首都圏や箱根方面からの誘客も合わせて年間約4000万人の利用を見込んでいる。
農業の6次産業化目指す
市ではセンターの骨格づくりは行政が担当し、肉付けには幅広い市民の声を反映させたいと、7月に建設検討委員会を設置し基本構想を取りまとめてきた。委員には箱根町を含む周辺1市5町の農家や地域の特産品を生かした商品開発の実績がある人など女性10人を含む21人を充てている。
センターを農業の6次産業化を図る拠点施設として位置付け、首都圏、箱根等の観光圏と連携した地域間交流、足柄ブランドの創出、地元企業の食と農への起業喚起等を観点に、農業による地域の活性化を目指す。
施設内には【1】地場野菜や加工品のほか、市民・地元商店等のオリジナル商品の直売スペース【2】そば・うどん・ステーキ等を提供する食材供給施設【3】専門的な研究者なども参加する食品開発加工施設【4】市民農業者の相談支援室やセミナー室等の教養文化・習得施設―などを配置。地域の観光案内や箱根のホテル予約などができる広域連携を視野に入れたインフォメーション機能や、非常用電源を保有し、災害時などに食糧供給などの初動対応ができる防災機能も有する。
今後、基本計画書を来年1月末〜2月中にまとめ、13年度には測量、実施設計、管理運営計画等の業務を発注。14年度に着工予定。建物建設費用は約3億3千万円で、2分の1を国、残りの3分の1に県の補助金の活用を予定している。
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