世附百万遍念仏 本番前、伝統継承に熱意 本日16日、17日 向原の能安寺で公演
神奈川県指定無形民俗文化財「世附の百万遍念仏」公演が2月16日(土)、17日(日)に山北町向原の能安寺で行われる。時間や内容は次の通り。▽16日=午後1時〜2時/お念仏奉唱、2時〜3時30分/神楽 ▽17日=午前10時〜11時30分、午後1時〜2時/お念仏奉唱、2時〜3時30分/神楽、3時30分/カガリ。
本番を前にした7日、原耕地集会所で開かれた念仏衆の練習風景を取材した。午後7時頃から仕事が終わった会社員たちが次々に集まる。三保ダム建設に伴って丹沢湖に沈んだ、山北町世附地域の出身者たちだ。同町をはじめ、中井町、開成町、松田町など地域はまちまち。700年前頃から故郷に伝承されてきた念仏と神楽の舞。住む場所はばらばらになっても、「継承していかなくてはいけない」という思いは皆に共通している。保存会の石田進二会長は「3・11の震災以降、その思いは強くなりました。災害で地域の文化財も流されてしまう。祭りを復活させることがどれほど価値あるものか。ダムが出来た時に地域を団結して伝統を守ってくれた先輩方の意気込みに感謝しています」と話す。この日は平、中、高音念仏などを先輩の指導の下、何度も繰り返した。練習は12日間ぐらい実施された。
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催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
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