足柄茶 豊作と安全願い献茶祭 新茶初摘みは4月下旬
山北町川西にある(株)神奈川県農協茶業センター(吉田光男社長)で4月9日、新茶摘み作業の安全と豊作を願う献茶祭が催された。今年の足柄茶の1番茶の収穫は4月下旬からを予定している。
式典には、吉田社長、県茶業振興協議会会長の湯川裕司山北町長、茶業運営委員会の細谷順司委員長ら関係者約30人が出席。吉田社長と細谷委員長が代表して「足柄茶の碑(1975年建立)」に献茶した。
吉田社長は「足柄茶は関東大震災の復興策として生産が始まって今年で90年。福島第一原発の事故により大きな被害を受けたが、県など行政関係機関の指導と生産者の懸命な努力によって足柄茶の生産地域すべてで出荷制限を解除できた。今後もお茶を飲んで『やっぱりおいしい足柄茶』と言ってもらえるよう、消費者に好まれる良質で安全・安心な足柄茶の製造・販売に社員一同努めていきたい」と話した。
湯川会長は「足柄茶はこれまで、知事の安全宣言をはじめPRに努めてきた。生産者をはじめとする多くの関係者の努力で新たに設けられた基準値もすべてクリアしてきた。まずは足柄茶を地元の人に親しんでもらえるように取り組んでいきたい」と挨拶した。
式典後には足柄茶コンシェルジュの呈茶で湘南ゴールドを使用したブレンド茶や足柄茶を使用した菓子などが出席者に振る舞われた。
今年の足柄茶は例年より早い4月下旬ごろから摘み取りが行われる予定で、同センターでは「今年は味と香りが良い足柄茶らしいお茶が期待できます」と話している。
|
|
|
|
|
|