開成町の府川裕一町長は5月10日に北海道の幕別町(岡田和夫町長)を訪問し、同町と「災害時相互応援に関する協定」を締結した。両町はかつてパークゴルフを通じて交流があり、その縁が今回の協定締結に結び付いた。
幕別町は道東の十勝平野に面した総面積477・68平方キロメートル、世帯数1万1962世帯、人口2万7618人の町。「パークゴルフとナウマン象のまち」で知られる。パークゴルフ発祥の地で、開成町とは全国5町からなる「パークゴルフネットワーク会議」のメンバーとして交流があったが、2004年の同会議解散に伴い交流が停止していた。
開成町では東日本大震災を教訓に、同時に被災するリスクの低い離れた地域の市町村と相互応援協定を結ぶことで災害対策の強化を図ろうと、かつての縁から幕別町に協定の締結を打診した。なお同会議に参加していた自治体は、開成町と幕別町を除くすべてが市町村合併のために現在は無くなっている。
都市間交流も再開予定
協定には、両町のいずれかの町域で災害が発生した場合に食料や飲料水、生活必需品、資機材等の提供や、救援や災害復旧に必要な職員の派遣等の実施が盛り込まれている。幕別町役場で行われた締結式では、両町長が協定書に調印し、固い握手を交わした。岡田幕別町長は「協定の締結は、近年多発している大規模災害の発生に備え、応急対策や復旧活動の際に大変心強い。これを契機に両町の絆を深めていきたい」と話し、府川開成町長も「パークゴルフで培ったご縁で協定を締結できた。東海地震や神奈川県西部地震などの発生が想定される本町にとって、災害時の対応力強化に大きく貢献するものと考えている。幕別町との交流をより深めていきたい」と応えた。
両町では今回の協定締結を皮切りに今後、イベント時の物産販売や町民間の交流事業などの都市間交流を再開していく予定。
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