足柄療護園 利用者講演会で優秀賞 第2回かながわ福祉サービス大賞
(社福)県西福祉会(松本信輔理事長)が運営する障害者支援施設・足柄療護園が11月15日、戸塚区民文化センターで開催された「第2回かながわ福祉サービス大賞」で優秀賞に選ばれた。
この表彰は福祉の現場で取り組まれている先進的な事例を広く知ってもらうことを目的に開催されており、今回で2回目の開催。
同施設は「『こころの授業』で未来を…。」をテーマに、同施設で取り組んでいる利用者による講演活動の事例を、生活支援課の山岸直広課長が発表。地域との新たな繋がりや講演会を通じて利用者の生活意欲向上に寄与している点などが評価され、優秀賞に選ばれた。
同施設では2008年から県内や東京などの中学校、高校、大学、地域の民生委員などを対象に講演を行っており、5年間で35講演、延べ2100人以上が講演を聴講している。
講師役は同施設の脳性まひ、脳血管障害後遺症、進行性疾患、脳挫傷後遺症、頚椎損傷など、障害を抱えている入所者や通所者10人が担当。障害を持つ人の立場から「命の大切さ」「共生社会の実現」などをテーマに自らの体験談などをユーモアを交えながら講演する。13年は平塚市立大野中学校、小田原女子短期大学、学習塾、大井高校、北里大学、日本女子大学などで講演を行っている。
「きれいでいたいという気持ちは障害を持つ前と変わらない」と女性ならではの視点から自らの体験を語る秦野かんなさん。受賞の報告を聞き、「私たちの活動が評価されて嬉しい。自分の生活にやりがいを与えてくれるので、これからもがんばっていきたい」と喜びを語った。柴田和生法人事務局長は「今回の表彰でさらに多くの方に活動を知ってもらえれば。小、中学校や地域などにも活動の場が広がっていくことで、講演を行う利用者のやりがいにも繋がります。講演の依頼は随時受け付けていますのでご相談ください」と話す。
利用者講演会についての問い合わせは同園【電話】0465・73・5540
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