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足柄版 公開:2013年12月21日 エリアトップへ

大雄町(五本松・原)花咲く里山協議会の会長を務める 山崎 政行さん 南足柄市大雄町在住 71歳

公開:2013年12月21日

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生まれ育った里山を残したい

 ○…南足柄市大雄町で里山の保全活動に取り組む「大雄町(五本松・原)花咲く里山協議会」(会員数136人)の会長を務める。会の発足から7年、今年度は県が主催する「子ども里地里山体験学校」を受け入れ、その魅力を伝えた。「参加された家族の笑顔が見られて良かった。機会があれば里山の保全作業なども体験してほしい」と振り返る。

 ○…2004年に県職員が里地里山の保全事業の視察に同地を訪れ、「素晴らしい自然が残るこの里山を整備してみてはどうか」と投げかけられたことが会の発足のきっかけだった。父親の影響を受け、花木の栽培や盆栽などを趣味としていたこともあり、地域の仲間に呼びかけ、里山の保全団体を立ち上げた。今では市内有数の観光名所にもなっているざる菊の栽培を始めたのもその頃だ。農地の保全や鳥獣害対策などにも取り組み、2010年には里地里山活動協定に基づき活動する団体として県から認定された。「毎年多くの人が訪れてくれるざる菊まつりも里山の保全活動のためですよ」。

 ○…幼い頃から豊かな里山の自然に囲まれて育ち、木のぬくもりや花木の美しさに魅力を感じていたという。地元企業に勤めていた時に参加した研修で、働く自分と将来の自分を想像する課題が出された時も「生まれ育った里山に自分の趣味を活かしてたくさんの花を咲かせたい」とおぼろげに思い描いていたという。

 ○…会の中心的な活動のざる菊の栽培や農地の保全、鳥獣害防止対策のほかにも、ホタルやカジカが生息できる環境の整備、雑木林の再生・保全、里山体験事業など会の活動は広がりを見せている。「当面の課題は活動を引き継いでくれる次世代の育成。大雄町の里山が『もう1つの自分の場所』になって、繰り返し訪れてくれるようになれば、私たちの活動に参加してくれる若い人も増えるかな」。里山を愛する男の次の一手に注目が集まる。
 

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