新春駅伝競走大会を開催した松田町子ども会連絡協議会の会長 原田 政司さん 松田町松田惣領在住 44歳
子ども会の楽しさを大人にも
○…「町子連」と略される松田町子ども会連絡協議会の会長。少子化等の影響で規模が縮小傾向にあった新春駅伝を、大人も一緒に楽しめるイベントに再編成して大成功を収めた。「自分も子供の頃に出場した大会。メダルをもらったり、祝勝会で大人にほめてもらったことは今でもおぼえている。楽しい思い出を今の子どもたちにも残してあげたいと思った」。子ども会の催しに大人も出場するという発想に当初は難色を示す声もあったが、ふたを開けてみれば大盛況。「予想以上の盛り上がりで、閉会後に沢山の人から『良かったよ』と声をかけてもらった。子ども会の魅力もPRできたのでは」と屈託のない笑顔を満面に浮かべた。
○…東京都大田区の生まれ。3、4歳の頃に松田町に引っ越し、幼稚園から中学校まで過ごした。中華料理店のコックだった父に勧められ16歳から寿司屋に住み込みで板前修業を積み、日本料理店に勤めた。縁あって30歳で外構工事に転職、現在は自身で会社代表を務める。看護師の妻と中2・小4の息子の4人家族。夜勤などで多忙になる妻に代わって家事も育児もする「イクメン」の先駆けだった。
○…町子連には4年前に入会。当時の会長から勧められ、子ども好きということもあり引き受けた。「OBの人たちが『子ども会を盛り上げてほしい。いつでも手伝う』と言ってくれている。駅伝も町や地域のボランティアの人など多くの人に支えられて開催できた」と感謝を滲ませた。今後は「防災」をテーマにしたイベントを検討している。「たとえばゲーム形式にして楽しく学べれば、いざという時に子ども達も慌てずに対応できる」と思いを語った。
○…毎年、友人家族を集めてスキー旅行へ出かける。参加者が増えてペンションを貸し切ったこともあるとか。また自宅でゲーム大会を開くことも。「人の集まる場を作るのが好き」と語る瞳には優しい父親と少年の輝きが同居していた。
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