南足柄市消防団の16代目の団長に就任した 石澤 明彦さん 南足柄市怒田在住 52歳
仲間との絆で地域を守る
○…225人の団員をまとめる南足柄市消防団の16代目の消防団長に、4月1日付で就任した。「南足柄市消防団は伝統ある消防団。歴代の団長に比べて年齢的にも若かったので、引き受けていいものか迷った」と、「力量不足ではという思いもあったが、自身を成長させてくれた先輩たちへの恩返しと、懸命に努力を続ける後輩たちをバックアップしたい」という思いから重責を担う決意をした。
○…消防団に入団したのは22歳の頃。消防団員からの熱心な勧誘に根負けした。入団後は消防団活動に尽力し、分団長や本団副団長を7年経験した。「年齢の離れた先輩たちや地域に住むOBの人たちなどには、消防団に関わること以外にもたくさんのことを教えてもらった。なにより一つの目標に一緒に熱くなれる仲間に出会えたことが一番の財産」。同じ時期に分団長を務めていた仲間とは今でも定期的に交流が続いているという。
○…父から継いだ水道設備の仕事と、消防団員の活動で多忙な生活を送る中、妻と連れ立って旅行に出かけるのが楽しみ。最近では昨年購入したキャンピングカーに乗り込み、東北や北陸まで泊りがけで出かけ、古い建物や街並みなどを見に行くという。「娘たちも手が離れ、最近は妻との2人旅が多い。娘たちも年に1回、泊りがけで行くディズニーランドにだけは必ずついてきてくれるけど」と苦笑い。
○…県の消防操法大会で2大会連続優勝をしている消防団を率いることに改めて気を引き締める。「若い団員たちは真面目で良い子が多い。その反面、もう少し積極的に自分から動くという気持ちで、率先垂範できる人材を育てていくことが必要」と、次代を担う若手の育成を消防団長としてのテーマに掲げる。「まずは消防団の魅力を理解してくれる仲間をもっと増やしたい」。共に地域を守っていく仲間を増やす糸口を模索していく。