各地の議会が、出前形式で住民と対話する議会報告会を開催している。本紙足柄版の発行地域の1市4町(南足柄市、山北町、松田町、開成町、大井町)の実態を調べた。
地域によって位置づけや呼び名に違いはあるが、議会による広報広聴活動の一環として議会報告会が開催されている。2月には松田町、4月には大井町と山北町の議会が住民との対話に臨んでいる。
1市4町で初めに開催したのは2009年の開成町議会。事務局の担当者は「理事者側の理解もあり議会として先進的な取り組みが実現している」と話す。
議会基本条例制定への姿勢などを示し、意見を聴いた。昨年のアンケートでは町議会に対し7割が「役割を果たしている」と答えている
10年に大井町、11年には松田町、13年には山北町でも議会報告が始まった。 基本条例に基づき報告会を開いているのは開成町と大井町。大井では「住民への周知」、開成では「政策形成能力の強化と政策提案の拡大」を目的としている。開成では「意見交換の場」とも明示し、議会活動への町民参加も担保している。
基本条例がない松田、山北は、議会基本条例の制定を念頭に置いた「試行型」。開催を重ねて課題を抽出し、地域の実態に合った報告会の姿を議会基本条例で明文化する考え。
松田町では意見交換会で集めた住民の声を要望書にまとめ、これまでに3度、町長へ提出。行政側の取り組みを検証する仕組みが定着している。
南足柄市議会では、議会報告会の開催や基本条例の制定に向けた動きはない。
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