虫沢焼酎芋の会(金子静男会長、会員19人)が17日、松田町寄の畑でサツマイモの苗植えを行った。町特産品として生産する芋焼酎「震旦郷(しだんご)」の原料にする。
同会による焼酎用の芋づくりは昨年に続き2回目。
この日は約2000平方メートルの畑に、メンバーが手分けしてサツマイモ「黄金千貫」の苗5千本をひと苗ずつ丁寧に植えていった。これから秋の収穫までの期間は毎週会員が交代で畑を見回り、獣害防護柵に異常がないかなどを確認する。芋の収穫量は約3・2tを見込んでおり、鹿児島県の出水酒造(株)に送って醸造する。720ミリリットル瓶3800本程になるという。
同町での焼酎づくりは、2009年度に町制施行100周年を記念して造られた芋焼酎「百年紀」が始まり。後に地元の「シダンゴ山」にちなみ現在の名前に改称している。荒廃農地の解消も兼ね、町農業委員を中心とする町内有志が会をつくり芋作りに取り組んでいたが、畑の鳥獣被害や会員の高齢化などの理由から12年度に活動を休止。「畑を元の荒廃地に戻さず、焼酎づくりを続けてもらいたい」という町の協力要請に応えた虫沢地区の有志が、13年5月に会を発足して畑ごと事業を引き継いだ。
昨年仕込みは夏に登場
今夏には昨年収穫した芋から醸造した焼酎が届き、町内の酒販店などで販売される。金子会長は「でき上がりが楽しみ。良い芋を作って、飲んだ人を笑顔にできるような焼酎になれば、会員のやりがいにもつながる。より地域らしさが出るような焼酎づくりをしていきたい」と話している。
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