山北町の湯川裕司町長は7月31日、町議会臨時会で2期目の所信を表明し「急激な少子化や人口減少、厳しい財政状況など困難が想定されるが、『元気な山北』の実現のために全力を挙げる」と述べた。
35分間の所信表明で湯川町長は「町民誰もが納得できる『元気な山北』を目指している」と強調。「まだまだ道半ば」「納得できる段階ではない」などと厳しい言葉も交え現状の認識を示した。その上で▽自治会支援、▽東山北駅から丸山・浅間山・洒水の滝・山北駅を結ぶ新たなハイキングコースの整備、▽公共施設の長寿命化、▽東山北駅周辺の整備、▽認定子ども園の開設、▽放課後の居場所づくり、▽公共交通空白地対策、▽山北駅・東山北駅周辺への商業施設整備―などに取り組むと述べた。
さらに今後4年間の重点施策として、▽広域行政の推進、▽行財政運営の効率・健全化、▽健康づくり事業の推進、▽高齢者・障がい者福祉の充実、▽計画的な土地利用、▽幹線道路整備の推進、▽農業振興、▽観光のまち山北再建、▽水源環境保全・再生―の9項目を上げた。
広域行政の推進では、「足柄上地域1市5町の中で協議を進め、今後のあり方を検討する」とした。世附地区林道の早期復旧や中川地区県道の狭あい解消、遊休農地を活用したオリーブ栽培、洒水の滝再整備、ハイツ&ヴィラなかがわ跡地への観光施設整備などにも言及し、実現に意欲を示した。
湯川町長は、7月8日に告示された山北町長選挙に無所属で立候補。無投票で再選を決め、7月22日に2期目の任期がスタートした。任期は2018(平成30)年7月までの4年間。
2期目就任直後の7月25日に、長年の懸案だった新東名高速道路への山北インターチェンジ設置事業が国に採択され、8月8日には本線への連結が正式に許可されるなど好調なスタートを切ったといえそうだ。
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