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「秋告菊」を品種登録 「春めき」に続く南足柄原産

文化

掲載号:2014年10月4日号

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自宅で「秋告菊」を栽培する古屋さん
自宅で「秋告菊」を栽培する古屋さん

 南足柄市塚原の元市職員、古屋富雄さん(61)が育てた「ぼさ菊」の変異種がこのほど、農林水産大臣により品種登録された。登録名は「TOMIO―59」で、古屋さんにより「秋告菊」(アキツゲギク)と名付けられた。

 市役所在職時に南足柄市の「あしがら花紀行」を手掛けた古屋さんは、退職後に自家農園「ユートピア農園」に活動拠点を移し、花の名所づくりや農作物の直売に取り組んでいる。

 5年ほど前に、小さな菊が半球状に咲く洋菊の「ボサ菊」数百株を自宅で栽培したところ、8月末に花を咲かせる株があることに気づき、挿し木をして3年ほど観察を続けたという。

 翌年も翌々年も開花時期がほかの株とは明らかに違うことから、2012年に農水省へ品種登録を出願。国の指示で50本の挿し芽を広島県内にある試験機関へ送ったところ、今年9月9日付で種苗法に基づく品種登録が通知された。

 古屋さんは「秋を告げる菊として全国に広め、花による地域おこしを支援していきたい」と話している。

 南足柄市の「あしがら花紀行」は、1998年に始まった。市内外の20団体、約1000人が参加する盛り上がりを見せ、国からも「産業資源」と評価された。

 初春の春めき(足柄桜)、初夏のハナアオイ、初秋のスイフヨウ、ヒガンバナ、冬のロウバイなど、市内で楽しめる花々はこの取り組みを機に植えられたものが多い。当初から花紀行に取り組む「あしがら花紀行千津島地区実行委員会」は、2006年度に農林水産大臣表彰を受賞した。

 塚原にある古屋さんの「ユートピア農園」は、広さ約1万5千平方メートル。四季折々の花が咲き、不定期で農産物直売のテントを開く。

 11月にはヒマワリが咲く予定で、新品種の「秋告菊」は来年の初秋に向けて栽培を始める。南足柄市を代表する桜として知られ、全国に広がりを見せる「春めき」も、古屋さんが品種登録した南足柄原産の桜。秋告菊はこれに続く2種目の品種登録となる。
 

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