母子保健推進員OBいちご会の会長を務める 瀬戸 悦子さん 開成町金井島在住 65歳
新米ママの味方
○…七夕やお月見など季節の行事を通じて、初めての子育てに不安を抱える母親に「友達づくりの場」を提供している。50〜70代の主婦が、子育てでの経験をもとに育児に悩む母親を支援する。このほど「かながわ子ども・子育て支援大賞」の候補団体に選ばれ、横浜で開かれた公開プレゼンテーションに参加した。「他の団体の活動を知ることもできて良い勉強になりました。『新米ママを支えたい』との思いで10年活動してきた会の取り組みを発表しました」。結果は11月中旬にに発表される。
〇…品川で生まれ、川崎や埼玉県鳩ケ谷市などで育った。第一生命に勤め、旧大井事業所で働いた時期もある。その時の同僚の紹介で、夫と知り合った。結婚を機に開成町へ新居を構え専業主婦に。「田舎暮らしなんて大丈夫?」と当時は友人から心配されたが「一児の母となり、町に来て37年経った今では『本当に良いところよ』と人に薦めるほど愛着がわいています」
〇…「無理はせず、家庭第一でやってきたことが続けられた理由」。町の委嘱で乳幼児の母親を支援する母子保健推進員になった。任期を終えた有志で2003年にいちご会を発足。「初代会長の熱意が立ち上げの原動力になった」という。「私は5代目の会長。大変なこともありますが、若いお母さんたちに喜んでもらえることがやりがいになる」。若いママには『子育ては人それぞれ。気負わなくても大丈夫』と語りかけている。「できるだけ手づくりの食事とスキンシップ、そして夫婦仲が良ければ子どもはちゃんと育ちます」。今後は時代にあわせ、「新米パパ」の支援にも取り組んでいきたいという。
〇…夫婦共通の楽しみに海外旅行を挙げる。「2人が元気なうちに色々な国を見ようと決めているんです。でも家でのんびりと過ごす時間が一番好き」。一緒にパンフレットを眺め、次の旅行の計画を立てる。夫婦円満の穏やかなひと時だ。