東日本大震災の津波被害で25歳の長男を亡くした陸前高田市の淺沼ミキ子さん(51)が、11月23日(日)に小田原、24日(月)に開成町で講演する。主催は開成町宮台のNPO法人すずろ(畠山光子理事長)。
淺沼さんは絵本『ハナミズキのみち』(2013年、金の星社)の作者。『ごんぎつね』で知られる黒井健さんが挿絵を担当した。この作品がNHKの番組で取り上げられ話題となった。
淺沼さんは、2011年3月11日の地震直後に、指定避難所の市民会館で息子の健(たける)さん=当時25歳=を目にした。自宅へ戻るためそのまま高台へ向かったが、ほどなく市民会館を津波が襲い、健さんは命を落としたという。
「後世に伝える役割がある」と考えた淺沼さんは陸前高田『ハナミズキのみち』の会を設立し、市が海側から山側に整備する避難路の目印としてハナミズキを植樹することを目指している。
小田原会場は国際医療福祉大学小田原キャンパス、開成会場は瀬戸屋敷。いずれも午後1時〜3時。参加費500円。収益は全額同会へ寄付する。「ハナミズキ」に込められた思いとは-。問い合わせは同法人【電話】0465・85・3124へ。
NPOすずろは、福祉事業や地域振興事業に取り組む。開成町では古民家ガーデン紋蔵も運営している。
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