大野山周辺の山北町共和地区の住民と文教大学の学生らによる観光マップづくりが8日、旧共和小学校で始まった=写真。昨年3月に閉校した校舎を拠点に交流を重ねてきた学生と地域が「共和の魅力」を発信することでタッグを組んだ。
学生と共和地区住民との交流は、県による水源地交流事業がきっかけで3年ほど前に始まった。昨年秋には、大学側が共和地区の廃校活用などを授業の題材にしたことで縁が深まり、授業の後も一部の学生が地域を行き来するなど世代を超えた関係が続いている。
地図作りを発案した同大3年の今井未来さん(21)は「私の地元(群馬県沼田市)の山と似ている。大好きな地域なのに大野山と牧場しか注目されず残念。共和の魅力をもっと多くの人に知ってほしい」と、お年寄りの昔話に耳を傾けた。
この日始まった地図作りには、地域の古道や歴史、文化を知る老人会・共楽会(山崎章一会長)のメンバーら15人が参加。3時間にわたり地域の魅力について語りながら地図にメモを落とし込んだ。参加した岩本博さん(81)は「みんなで話をしているうちに色々と思い出すこともあり楽しくできた」と話していた。
元気な地域
共和地区では、共和連合自治会(杉本君雄会長)とNPO法人共和のもり(井上正文理事長)が閉校後の校舎を活用し、地域の森づくりや水源下流域との交流、各種体験教室などを組織的に展開している。学生との交流もその一環で地域をあげて取り組んでいる。
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