南足柄市の加藤修平市長(65)=1期=が、任期満了に伴い来年4月に予定される市長選挙に立候補し、再選をめざす意向を明らかにした。1日の市議会定例会で「出馬を決意した」などと述べた。
一般質問に立った加藤恵三市議(67)=2期=が2011年の選挙戦で加藤市長が掲げた公約を一つひとつ読み上げ「1期目の公約を踏まえた総括と2期目への意向」をただした。これに対して加藤市長は、「3年間で人件費を約15億円、市債も約21億円削減した」と、まずは経常経費の削減に努めた成果を強調した。
その上で就任からこれまでに実施した20項目以上の「新規事業や新規施策」を次々並べ「市民が主役の市政を基本としてきた」と1期目を振り返った。
加藤市長はさらに、「4年間で私が手がけた事業や施策はそれぞれ重要で諸課題に対応するもの。何としても継続しなければならない」と述べ、今定例会に上程している第5次総合計画(基本構想・前期基本計画)を2期目の指針とする考えも示した。一方で選挙公約の実現状況については明言を避けた。
前回市長選で加藤氏は、【1】「大型直売交流センターを開設し、広域的な一大観光スポットにする」、【2】「箱根への道の開通を実現」、【3】「東箱根玄関口、南足柄市のブランド化」、【4】「観光客年間300万人を目指す」、【5】「企業にとどまらず福祉教育芸術文化の施設誘致を目指す」-とする5つの公約を「南足柄市再生のための成長戦略」として掲げて初当選している。
無投票か
来年4月の南足柄市長選挙に名乗りを上げたのは現職の加藤氏が初めて。
これまでに次の市長選に向けた動きは表面化していないため、1999年以来16年ぶりの無投票なる可能性もある。
前回2011年の市長選は、前年5月に加藤氏が名乗りを上げて事実上の選挙戦がスタート。現職と新顔あわせて4人が立候補したものの投票率は過去最低の65・74%だった。12月2日現在の選挙人名簿登録者数は3万5956人。
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