足柄版 掲載号:2014年12月13日号 エリアトップへ

新たな4年の始まり デスク・レポート

政治

掲載号:2014年12月13日号

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 ▽大井町の間宮町長が5期目の信任を得た。16年間の町政運営に対し「マンネリ化」や「硬直化」「停滞」など「多選の弊害」を指摘されたが、間宮氏は「ただ当選を繰り返してきたわけではない」と切り返した。相手候補への批判は「東京23区から特養ホームを誘致する」とした政策面だけにとどめ、勝利後は「初心に立ち戻り、良い政策は取り入れる」と融和を強調した。

 ▽20年前の町長選を知る現職の支持者は「牧野陣営は当時の間宮陣営と似ている。表立って応援できる人が少なく苦労しただろう」とおもんばかった。牧野氏も「挑戦者には厳しい状況がある」と振り返った。そうしたなかでも、町の将来を憂い、町議を辞して町長選に打って出た決断に高い志をみた。行政運営の課題は選挙で表面化し、公約となり住民の利益となる。これが4年に一度の首長選挙の本質だと再認識できた。

 ▽現職を徳俵まで追い込んだ力には、牧野氏を支援する町民有志の存在があった。当初は4人でスタートした活動は選挙戦終盤までに50人を超え、普段は行政や政治と距離を置く子育て世代や、初めて政治と接した女性もいた。8日夜の開票所では、落選の報に涙を流す若い母親や、子どもたちの姿もあった。5選を果たした間宮町長にはこの光景を想像し、今後の町政運営に活かしてもらいたい。

 ▽16年の無風政治は幹部職員のおごりを招いたことも指摘しておく。今年9月と11月の定例会で牧野氏が一般質問に登壇した際、答弁する幹部職員が議場で不満をあらわにする場面があった。長年にわたり強いリーダーに守られれば致し方ないが、町民を代表する議員を見下すような職員の言動を見過ごせば、行政サービスの低下を招きかねない。議会もそうした言動には敏感になるべきだ。

 ▽当選後に間宮氏は「小規模自治体が力を合わせ、限度があれば合併も視野に入れる」と述べ、足柄上地域を想定した合併に言及した。消防やごみ処理などでは近隣自治体が協力体制を構築しているが人口減少や過疎化、農業や観光など経済の衰退、公共施設の老朽化など、広域で解決するべき共通課題は山積している。間宮町長には、大井町にとどまらず、自治体間での課題解決にも指導力を発揮していただきたい。

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