南足柄市は26日、市消防団の男性団員(34)を懲戒免職し、松田警察署に告発した、と発表した。
市の調べによると男性団員は消防団の車両に使う給油カードを私的に使用していた。1月に市へ届いたカード会社からの請求を不審に思った市職員が男性団員に確認したところ、2014年5月から12月にかけて約4万7千円分を私的な給油に使ったことを認めた。さらにこの団員は、公金を不正に受け取っていたことも認めているという。
南足柄市消防団は、団長と副団長のもとに9つの分団があり、その下に28の部がある。勤続10年の男性団員は、分団長の下位にあたる部長の階級だった。南足柄市では、部の規模に応じて毎年8万円から13万円の活動経費を代表者への振込で交付している。
団員への出動手当と報酬は、事前に部の代表者から委任状を取り人数分をまとめて代表者の口座へ振り込み、部が支給している。委任状には団員による自筆署名と押印が必要だが、男性団員は無断で代筆し押印していたという。
委任状には市の管理職を含む職員3人が目を通していたが不正を見抜けず、計21万9335円を男性団員に支払っていた。市は男性団員に一括返還を求めているが応じていないという。
一連の不正を受けて市は、給油カードを廃止して指定店での伝票による給油に改め、各団員への報酬は各自の口座へ直接振り込む方法に変更する。
南足柄市の石田和則副市長は「職員が不正を見過ごした事実もある」とした上で「警察の判断を見極めたうえで(自身も含めた)関係職員の処分も検討したい」と話している。
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