統一地方選挙では、あしがら青年会議所(露木尚徳理事長、あしがらJC)が、開成町と南足柄市で立候補予定者による公開討論会を開催した。足柄上地域1市5町での公開討論会は、あしがらJCの若者たちがすべて主催している。
一般に政治への関心が薄いとされる、20歳から40歳までの男女が、地域のまちづくりを考え活動するのが青年会議所(JC)。
1984年に設立された、あしがらJCは、足柄上地域の1市5町をカバーし、地域の政治家や会社経営者ら多くの名士を輩出してきた。小学生を対象にドッジボール大会を開催するなど、青少年の育成事業にも積極的に取り組む。
80人を超えるメンバーで隆盛を誇ったJCも景気低迷でメンバーが5人まで減少したこともある。現在は山北町9人、南足柄市と松田町が2人、開成町1人の計14人が在籍するまで持ち直した。昨年はメンバーのいない大井町と中井町でも町長選があり、いずれも公開討論会を開いた。
延べ1800人
1983年に公職選挙法が改正され、選挙期間中の立会演説会が廃止され、立候補者が一堂に会する討論の場が消えたが、96年の京都市長選を機に公開討論会が広まり、現在は各地の青年会議所が同じルールで開催するスタイルが定着した。
あしがらJCは07年の南足柄市長選で初めて公開討論会を開催。以降、無投票を除き、松田、山北、中井、大井、開成で計8回開催し、一昨年の松田町長選からの5回では延べ1800人以上の聴衆を集めた。
「若い人にも」
山北町在住の露木尚徳理事長(38)は「不慣れな部分もあったが有権者の判断材料になればと開催している。今後は若い人にも来てもらえるようにしたい」としながらも、山北町で続く無投票には「さびしいものがある」と話している。
JCに関する問い合わせは杉本卓也さん【携帯電話】️090・3247・3520へ。
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