ネパールで4月25日に発生した大地震は、開成町に住むネパール人にも衝撃を与えている―。
今年2月に開店した吉田島のインド・ネパール料理店「プラシッダ」にはネパールとインドの国旗を配した看板がある。自慢はインド仕込みのカレーで南足柄での開店も計画している。
店に立つ経営者のサルマ・ビスヌさん(47)は16年前に来日。飲食店に勤務しながら家族を養い6年前に東京で開業した。ネパールには妻と21歳、12歳、7歳の3人の子が暮らし、5歳の末息子はサルマさんが日本で養育している。同郷の従業員3人を雇い、ネパール人の友人100人以上のよき相談役でもある。
地震は昼の営業を終えた午後3時11分に発生した。
ネパールの友人がネット電話のスカイプで惨状を知らせてきた。家族が住む町は震源から約100Km南にあり無事だったが、倒壊したりヒビが入った家を多数見た。余震が続くため、夜は近くの畑で寝ている。
「何をしていいか分からないけど、できることを見つけたい。日本人のお客さんが声をかけてくれるのがとても嬉しい」とサルマさん。コックのカンデル・ナンダランさん(43)も妻と子ども3人の無事を確認したが「すごく、すごく悲しい」と、目に涙を浮かべながら国の惨状を憂いている。
2人は震源地の南西約100Kmにある人口約56万人の都市ナワルパラシ郡の出身。インドで料理の修業をして来日した。インドとネパールの国旗を掲げる店の経営者は大半がネパール人だという。
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