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ABC検診 医療レポート足柄上病院シリーズ22 胃がんリスクを知る 取材協力/県立足柄上病院
早期発見であれば内視鏡(胃カメラ)でも摘出でき、生存率も高まるといわれている「胃がん」。その検診方法といえば「バリウム検査」が定石だが、最新の検診事情を國司洋佑(くにしようすけ)消化器内科医長に聞いた。
-胃がん検診の現状は?
残念ながら受診率が低いのが現状です。最近では胃がんとの因果関係が指摘される「ピロリ菌」と「胃粘膜萎縮」を血中の物質から調べ、胃がんにかかるリスクを知る「ABC検診」が普及しつつあり、小田原市や山北町、開成町でも導入されました。バリウム検査と比べて負担が少なく、早期発見の可能性も高いとされています。
-どんな検査ですか?
血液検査です。腕から血液を採取するだけです。要精査と判定された方は医療機関を受診して頂き、お薬でピロリ菌を除去する治療と、内視鏡検査へ進んでいただくことになります。
-検診を受ければ安心ですか?
いいえ。この検診は「胃がんにかかりやすいかどうか」のリスクを調べる検診で、ABC検診でガンは発見できません。検査の結果、ピロリ菌が陽性であればピロリ菌の除去治療で胃がん発症のリスクを下げることができ、内視鏡検査を受ければガンの発見にもつながります。早期発見であれば治療の負担も軽減され、早期の社会復帰も期待できます。ピロリ菌を除去したうえで内視鏡検査により現状が分かれば、その後は1〜3年の頻度で内視鏡を受けることをお勧めしています。
同院では、鼻から入れる内視鏡や、鎮静剤の点滴で寝ている間に受ける内視鏡検査もあり、当日の検査にも対応しているという。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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