国内外の有識者120人が一堂に会し研究成果を発表する国際学会が5月9日と10日に、開成町福祉会館で開催された。
「東アジア文化交渉学会」と呼ばれるこの学会は、2009年から毎年開かれていて、これまで大阪、台湾、中国、韓国、香港で開催されている。
第7回目の開催地に選ばれた開成町では、民間の郷土史研究グループ「足柄の歴史再発見クラブ」が、酒匂川の治水事業で中国の治水神「禹王」を祭った歴史の研究で、中国の民間研究グループと交流をしている。
こうした取り組みもあり、開成町では町制施行60周年記念事業として同学会を誘致した。
初日に行われた基調講演では、前文化庁長官の近藤誠一氏と北京外国語大学のウォルフガング・クビン氏に並び、「足柄の歴史再発見クラブ」代表の大脇良夫さんも講師として登壇。大脇さんは「文化を媒介にして国を超えた交流ができた。今後も足柄地域の魅力発信と併せて、国際文化交流を続けていきたい」と振り返った。学会では「治水神禹王研究と地域間交流〜文命を中心に〜」など8つのテーマに分かれての分科会も開かれ、研究者らが国を超えて議論を交わした。
翌日には、町北部のあじさい農道の視察のほか、開成町みなみ地区の「街開き式」にも参加し地域住民との交流も行われた。
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