足柄版 掲載号:2015年5月30日号 エリアトップへ

南足柄自治会長経験者 小山町を視察 防災強化へ、住民が意欲

社会

掲載号:2015年5月30日号

  • LINE
  • hatena
山体崩壊の現場を視察するメンバー
山体崩壊の現場を視察するメンバー

 南足柄市内の自治会長経験者でつくる「自治会長オンブズマン」(込山勉会長)のメンバー15人が21日、県境を接する静岡県小山町を訪問し、同町が取り組む防災対策について専門家から話を聴いた。

 メンバー15人は、今年3月まで小山町で危機管理監を務めた新井昇さん(60)を訪ね、土砂災害の現場も視察した。

 新井さんは陸上自衛隊の元自衛官で2009年に小山町が部長級専門職「防災監」として招請した。今年3月までの6年間で「地域防災計画」の策定や「総合防災訓練」、「地域防災訓練」の計画立案で指揮をとり、町内が被害を受けた10年9月の台風9号(激甚災害)でも陣頭指揮をとった。 静岡県内では、新井さんの実績をもとに元自衛官を危機管理監に迎える動きが広まっている。 

”話し合い”強調

 新井さんはメンバーを前に「計画も訓練も住民との綿密な話し合いが大切。南足柄市に影響があるのは富士山噴火時の融雪型火山泥流と風水害。相模トラフ沿い地震でも小山町と同程度の震度7が想定されている」などと話した。

 人口約2万人の小山町では今年2月までに地区別の土砂災害ハザードマップを作成し、3月には町内全域で最大震度7の揺れが想定される「相模トラフ沿い地震」と風水害、富士山噴火も想定した「防災対策ガイドブック」も完成し全戸配布した。さらに、森林整備による「山地強靭化総合対策」を進めるなど、包括的な防災の取り組みが全国から注目されている。

市長に進言も

 4年前に発足した自治会長オンブズマンには約60人の会員がいる。「防災」を活動のテーマに掲げ、勉強会や視察を重ね、昨年12月には加藤市長と面会して「地域ごとのハザードマップ作成」と「危機管理監の創設」を進言した。

 南足柄市では11年9月に市全体の「防災ハザードマップ」を作成。昨年は岩原地区で地域住民が地域内の危険個所を洗い出す、手作り防災マップ作りを支援した。市防災課では「オンブズマンの皆さまとは日ごろから話し合いをさせて頂いている。引き続き情報交換をしながら防災への備えを強化したい」としている。

 オンブズマンの岩田静夫さん(75)=同市班目=は「小山町の事例から、行政がその気になれば、予算をかけずとも綿密な防災対策ができることがわかった。今後も地域の地形や歴史、実状を考慮した防災対策を働きかけたい」としている。

新井さんの話にはどよめきも起こった
新井さんの話にはどよめきも起こった

足柄版のトップニュース最新6

山北に民間の移住相談所

山北に民間の移住相談所 社会

NPO法人夢キューブ

12月7日号

横国大生が農家の想い体感

横国大生が農家の想い体感 経済

南足柄でみかん収穫体験

12月7日号

みかんもぎに予約殺到

大井町相和地区

みかんもぎに予約殺到 社会

収穫体験型に秘訣あり

11月30日号

山北町で新たな定住対策

山北町で新たな定住対策 経済

水上住宅基本構想を発表

11月30日号

虫沢古道を守る会が10年

虫沢古道を守る会が10年 文化

地元の古道復活に尽力

11月23日号

安全運転管理者会が50周年

安全運転管理者会が50周年 経済

18日に記念式典

11月23日号

ミャンマーから実習生

ミャンマーから実習生 社会

「草の家」と「和らぎ」

11月16日号

あっとほーむデスク

  • 5月18日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

  • 3月9日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

足柄版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年12月7日号

お問い合わせ

外部リンク