南足柄市の加藤市長が1日に会見を開き、6月定例会に提出する議案などを説明した。2期目の政策実現に向け、2012年4月以来となる行政組織の改編案を示し、議決を経て7月に実施する方針を示した。
組織改編では現行の5部20課の市長部局を「6部23課」とする。1部3課の増設となるが、「市民の利便性向上」と政策実現を念頭に置いた改編案となった。
市民活動全般から生涯学習、文化、スポーツ、男女共同参画までと守備範囲が広範にわたり複雑化していた市民活動課を「市民協働課」と「生涯学習課」「文化スポーツ課」の3課に再編する。
個人、各種団体、企業で所管課が異なっていた市民活動への支援を「市民協働課」に一元化したうえで行政の中枢にある企画部に移すことで、市長が標榜する「市民が主役の市政」を実践する考え。
加藤市政の重点施策「地域経済の活性化」に取り組むため、現行の都市経済部を「環境経済部」と「都市部」に分ける。
「環境経済部」には、「商工観光課」(観光振興、花紀行、商工業振興、労政)と「産業振興課」(道の駅、農林政、丸太の森)、「環境課」を配置する。
「都市部」には足柄ビレッジ構想を担う「都市計画課」のほか「都市整備課」「上下水道課」を置く。
南足柄市は今年4月に、神奈川県から前平塚土木事務所工務部長の技術職員を2年間の期限付きで都市経済部長に迎えた。この部長は河川砂防や道路維持に精通しているため県とのパイプ役として都市計画道路千津島・苅野線の全線整備を急ぐものと見られる。
関連議案は6月5日に上程され、9日の市議会総務福祉常任委員会で付託審査される予定。市議会6月定例会は6月5日から26日まで。
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