南足柄市立岡本中学校(中野敏治校長)で13日、犯罪防止の啓発講義「いのちの大切さを学ぶ教室」が開かれ、1年生142人が授業を受けた。犯罪被害者を支援する横浜市内のNPO法人から派遣された相談員が講師を務めた。
警察OBの相談員、八柳重夫さん(68)と岸野哲さん(71)が講師として訪問。45分の授業で「命とは自由に使える時間。その時間を奪うのが犯罪。いじめも犯罪」などと語りかけた。
啓発用アニメ『1ニュートンの勇気』では、暴行を目の当たりにしながら通報できなかった少年を通し「携帯電話のボタンを押すのに必要な1ニュートン=100グラムの力をもとう」と訴えた。丸めた紙を心の傷にたとえ「もとには戻らない」と示唆するなど、犯罪が与える影響にも触れた。
このNPO法人は県警と協力し昨年度の1年間で約820件の相談を受けた。出前授業は4年目で、年100校の実績がある。
松田警察署(山口康博署長)が管内の中学校に実施を打診したところ岡本中と松田町の寄中学校が応じた。寄中学では14日に授業があった。学校行事などで日程が確保しにくい学校も少なくないという。
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