丹沢湖花火大会が開催された8月10日夜に、湖の南側にある大野山の山頂に登った。花火の撮影が目的だったが、思わぬ絶景に目を奪われた。
大野山山頂部は県営大野山乳牛育成牧場の一部として一般開放されているが、午後7時から午前6時まで車の乗り入れができるのは中腹まで。事務所によると「夜間に歩く人は滅多にいない」。大野山の標高は723メートル。丹沢湖、丹沢山系、富士山、足柄平野と相模湾、三浦半島まで見渡せる360度の眺望が魅力。10日夜も相模原市や厚木市、大和市などから写真家らが山頂を訪れていた。
ハイカーで賑わうのは春から秋にかけての日中。夜間に車で山頂付近まで入れるのは、丹沢湖花火大会当日の8月10日と、大晦日の年2日しかない。言わばここからの夜景は、”幻の夜景”ともいえる。
牧場は来年3月に閉鎖されるため、地元の山北町は山頂からの眺望を観光資源として活用したい考えだが、治山や雨水の排水、道路対策など県との調整には課題が多い。神奈川県行政には、大野山が足柄地域を代表する観光資源として再活用しやすいよう、最善を尽くして撤退してもらいたい。
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