東日本豪雨で鬼怒川の堤防が氾濫した大規模な洪水被害を受けて、神奈川県は14日、県内河川の「浸水想定区域図」を再周知するため県ホームページのトップページに関連情報を掲載し、メディアに参考資料を提供した。
茨城県の調べによると、9月9日深夜から21日16時までに確認された人的被害は死者3人、重軽傷者10人。住宅被害は床上浸水4832件、床下浸水7252件で9割以上が常総市に集中した。ピーク時には35市町村で1万人以上が避難し、現在も常総市を中心に約1300人が避難生活を余儀なくされている。
この災害を受けて県は、県内108河川の「浸水想定区域図」と、避難所などを示した市町村ハザードマップのリンク先を再周知した。酒匂川の「浸水想定区域図」は2008年に「100年に1回程度起こる大雨」を想定して作成したもの。想定される浸水区域を水深ごとに色分けしている。
本紙発行1市4町の自治体では、南足柄市を除く4町がホームページに洪水ハザードマップを掲出。出力できるよう配慮されている。
松田、大井も対応
松田町では今回の災害を受けて、雨が降り出した際の情報収集の方法を裏表にまとめたA4チラシを9月16日に全戸配布するなど素早い対応をとった。
大井町では10月31日に大井小学校で実施する宿泊訓練に今回の豪雨災害の教訓を反映させる考え。
担当者は「松田町から酒匂川へ合流する川音川の氾濫も意識する必要がある」と危機意識を高めている。
支流も網羅
神奈川県のホームページでは、酒匂川のほか、足柄平野を流れる酒匂川水系の狩川、仙了川、要定川、洞川、川音川、四十八瀬川、中津川、尺里川、滝沢川、内川、皆瀬川、河内川の「浸水想定区域図」と各市町の洪水ハザードマップのリンク先が公表されている。検索のキーワードは「酒匂川、浸水想定区域」など。
県は「浸水想定区域図や市町村のハザードマップを日頃から確認し避難に役立ててほしい」としている。
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