南足柄市が来秋からの箱根ジオパーク参加に向けて6月から開催してきたジオガイド養成講座の最終回が8日に行われ、全9回の講座が終了し、22人がジオガイドとして認定される見通し。
受講者らは市内三竹にある御嶽神社と矢佐芝にある石丁場(石切り場)を見学。南足柄市ジオパーク推進委員会の一寸木肇委員長や地元住民からの解説を受けた。
この日見学した矢佐芝の「ヤマイヌ石」は、箱根火山を起源とする巨岩で、「矢穴」と呼ばれる岩を割るために開けた穴の跡が残っているもの。
矢佐芝周辺には同様の巨岩が複数残っていて、郷土史家の内田清さんが調べた文献によると、江戸時代に切り出された石が小田原城や江戸城の石垣に使われたとされている。
講座の参加者らは矢佐芝在住の鈴木健市さんから「子どもの頃には親から、山犬の棲みかがあり、危ないから近づいてはいけないと言われていた」と説明を受けると「貴重な石を隠すための言い伝えだったのでは」と感想を述べていた。
南足柄市では11月にジオパーク参加に向けたツアーを開催する予定で、今回の養成講座の受講者らもツアー内で案内を行う予定になっている。
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