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足柄版 公開:2015年10月24日 エリアトップへ

平成27年度県民功労者表彰を受けた 田邉 美彦(よしひこ)さん 南足柄市狩野在住 78歳

公開:2015年10月24日

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慢心せず、ひたむきに

 ○…食品衛生の功績が評価され、県民功労者表彰を受けた。足柄の地で飲食店を開業して48年。夫婦で始めた食堂を年間400組以上の宴会を引き受ける繁盛店にまで成長させた。その姿勢やリーダーシップに魅せられた仲間も多く、功労表彰を祝う会には80人を超える人が集まった。「ここまでできたのも仲間や関係者の皆さんの協力があったから。支えてくれる家内や家族、従業員にもお礼を言いたい」

 ○…東京で婦人服の卸会社に勤めていた頃、得意先相手の接待係として毎晩のように料亭での会食を重ねるうちに生来の料理好きの血が騒ぎ、30歳で脱サラ。1年間の修行の後、1967年に当時全盛だった富士フイルム足柄工場のそばで「食堂わかふじ」を始めた。妻と2人で切り盛りする店の常連には、後の重役や当時活躍中の富士フイルムバレーボール部の選手も多かった。「研究で仕事が遅くなる人たちを待って、深夜に料理を食べさせたのを今でもよく覚えています」

 ○…山梨の忍野村出身。小学生の頃から絵画や書道に打ち込み、中学3年の時には書道三段の腕前で県のコンクールで1位になったことも。「どんなことも始めると、とことん極めるタイプ」と自身で話すように、高校から興味を持ったクラシック音楽は本場ウィーンまで何度も足を運ぶほど。「料理研究の意味もある」という海外旅行はこれまでフランスやイタリア、スペインなど60回を超える。

 ○…飲食業生活衛生同業組合や南足柄市飲食店組合、足柄上食品衛生組合、神奈川県調理師会などで役員を引き受けてきた。「はじめは役員の依頼を断ったこともあったが、自分にできることで人の役に立つことは引き受けるようにしている。商売でも私利私欲に走るのではなく、お客さんを第一に考えて、おいしく安全な食事を提供する。そのための努力は欠かしてはいけない」。78歳、生涯現役で厨房に立ち続ける。

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