実行委員長として「第5回寄ロウバイまつり」を支える 大館 達治さん 松田町寄在住 70歳
地域へ尽くす喜び
○…きょう16日(土)から松田町寄の風物詩「ロウバイまつり」が始まる。今回で5回目、遠方からも観光客が訪れる名所となった。昨年の1万6627人の来場客を上回るよう、パンフレットに載せる店を一軒一軒まわった。「ロウバイ園だけでなく、寄全体の魅力を伝えたい」と出来上がったパンフレットに満足げな表情を浮かべる。暖冬の影響もあり、例年より早く咲いたロウバイの開花状況に目が離せないが「1人でも多くの観光客が寄に来てくれれば」と期待する。
○…寄でロウバイの植樹が始まったのは2006年。寄中学校の卒業生が植えた250本が今に続いている。今では1500株、1万本にまで増え、花がまだ見えないロウバイ園の入り口でも、香ってくるほどになった。2011年には宇津茂自治会のメンバーで「ロウバイ部会」を設立。翌年から「寄ロウバイまつり」が開催されるようになった。会員18人で支えるのは負担が大きいが「寄の大切なシンボル、みんなで守っていかなければ」と今も勢力的に取り組む。
○…松田町寄の生まれ。「何もないところを開拓する」測量の仕事に魅力を感じ、定年まで測量会社に勤めた。50歳の時、周囲の勧めで松田町議員に立候補し、3期務めた。議員時代を支えた妻には今も感謝が尽きない。周囲から「おしどり夫婦」と言われるほどの夫婦仲。趣味はゴルフ、月に3回は友人と松田のゴルフ場へ通う。
○…大井町には小学3年生の双子の孫がいる。毎週土曜日になると習い事の送り迎えをして、寄の自宅で一緒に食事をする。「孫の成長が今では一番の楽しみ、土曜日が待ち遠しい」と真剣な表情から一変、目尻が下がる。「寄を足柄上郡の観光地にしたい、その為にまずはロウバイまつりで集客を増やしていきたい」とロウバイ園の眼下にある自宅から指をさし、つぼみをつけたロウバイの木々を見上げる。