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山北町D52復活事業 協力者の輪、広がる 企業100万円、研究会も欠損部品を寄贈

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掲載号:2016年1月23日号

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左から山室さん、菊地さん、湯川町長、恒松さん   =1月19日・山北鉄道公園
左から山室さん、菊地さん、湯川町長、恒松さん   =1月19日・山北鉄道公園

 南足柄市班目の繊維強化プラスチック(FRP)製造業、東雄技研の菊地義雄会長(72)が19日、蒸気機関車「D52奇跡の復活事業」に取り組む山北町に動力部品3点と現金100万円を寄付した。

 南足柄市内の小学校に毎年図書購入費を寄付するなど教育分野の社会貢献に取り組む菊地さんは、昨年末の報道で山北町の事業を知り「子どもたちが夢を持つきっかけになれば」と寄付を申し出た。さらに機関車を動かすために不可欠な部品に欠損があることを知り、顧問を務める小田原鉄道歴史研究会の小室刀時朗会長(60)=小田原市国府津=に相談。同型の部品を所有する会員から「単独ブレーキ弁」「バイパス弁」「排水弁」の3点を譲り受け寄付した。さらに別の部品も町内の鉄工所に複製を依頼しているという。

 菊地さんは「機関車には機械工学の粋が詰まっている。今回の寄付で支援の輪が広がり、子どもたちも興味をもってくれたら嬉しい」と期待を寄せる。

 山北町の湯川裕司町長は「120年の歴史と誇りを持つ鉄道の山北町では、かつて鉄道員に憧れた子や孫が国鉄を目指し、今も退職世代がこの機関車を守っている。事業の成功で支援に恩返ししたい」と述べた。

 復活事業に合わせて町は、新年度にSLを活用したソフト事業も準備。10月14日の「鉄道の日」に合わせて披露式を開催する。

 蒸気機関車の「D52」は1951年から68年まで御殿場線で活躍した国内最大の貨物用機関車。1970年に山北駅前に町が山北鉄道公園を整備し、町内の国鉄OBらが清掃奉仕で保存活動に参加してきた。

 地方創生交付金を活用して動態化する「D52奇跡の復活事業」では圧縮空気で動力を確保し、12メートルのレールを新設して動かすことにしている。

保存状態「極上」のSL

 昨年12月に山北町へ入り「D52」の整備をする鉄道文化協議会の恒松孝仁さん(60)=群馬県川場村=は、山北町の「D52」の保存状態について「OBの民さんの清掃が行き届いていて極上です」と話す。

 12月の作業開始から1カ月。ここまでの作業は欠損部品の確認と細部の清掃だった。今後はコンプレッサーの搭載など大仕事が待ち構えている。「声をかけてくださる地域の方や作業の見学に来る愛好家も増えている」と話している。

 欠損部品は旧国鉄製の鋳物で複製には高度な技術が必要。山北にその技術が残っていることに”鉄道の町”を実感しているという。

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