小田原市鴨宮のJAかながわ西湘(沼田照義組合長)本店で5日、農産物検査員選手権が開催され、開成事業所の物流センターに勤務する加藤誠さん(38)=松田町松田惣領=が首席を獲得し、全国大会出場を決めた。
大会には同JAの有資格者18人が出場した。競技にはうるち米ともち米の玄米が使われ、20グラムずつ40皿に小分けしたコメを30分の制限時間内で等級格付けし、鑑定の正確さと速さを競った。
全国農業協同組合連合会(全農)では検査技術を高め他県の検査員との交流、情報交換を目的に農産物鑑定会を毎年開催している。JAかながわ西湘で5日に開催された大会は全国大会の予選も兼ねて開かれた。
検査員は、農家が出荷したコメの等級格付けを担う専門職。コメの等級は農家の収入を左右するため、公正で厳格な鑑定が求められ、その基準も水分量や形状など細部にわたる。
JAかながわ西湘では、コメの収穫時期を前に有資格者が一堂に集まる研修を開き、9月から10月にかけて農家が出荷するコメの等級検査に備えている。
日々の業務で
5日の大会で首席に選ばれた加藤さんは開成町の物流センターに勤務する20年目の職員で、農作物などの配送業務を担っている。 8年前に検査員の資格を取得したが、収穫期には農家への集荷で多忙を極めるため、検査を担う機会は少ない。そのため集荷をしながら「この袋は1等、2等」と予測して実際の結果と照らし合わせ目を養ってきた。
加藤さんは「全国大会にはいろんな人が出場すると思うので実力を試してみたい。出るからには良い成績を残して、応援してくれる人の期待に応えたい」と3月4日に千葉市で開催される全国大会に意欲を示す。
コメは学校へ
管内のコメの集荷量は約650トンで、大半は県内の学校給食に供給され、店頭では小田原地下街ハルネと成田の直売店「朝ドレファーミ♪」で購入できるという。
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