南足柄市が2018(平成30)年度の完成を目指して進めている都市計画道路千津島・苅野線の未整備区間510mの整備事業で、市が今年度に予定していた工事の着手を見送ることが、25日までに分かった。
市が今年度の着工を見送るのは2002年度までに完成させた橋台と橋脚に渡す神宮山橋の道路70m部分。アサヒビール神奈川工場(同市怒田)の正門から400m西にある未整備区間510mの東端にあたる。
都市計画道路千津島・苅野線は、開成町に隣接する千津島地区と地蔵堂方面を東西に結ぶ全長2710mの市道。1992年に都市計画決定され、2008年度までに千津島地区からアサヒビール先までの2200mと未整備区間510mの橋台2基と橋脚1基が完成している。
加藤市政3年目の2013年度施政方針で市長が未整備区間の整備検討を表明。14年度当初予算に調査設計費5000万円を計上して12年ぶりに事業再開した。市によると、事業を再開した2014年の時点では未整備区間の整備にかかる総事業費を「約13億円」と見込み、15年度からの4年間で神宮山橋(70m)の先に皆沢橋(90m)、さらにトンネル(150m)などを整備して県道78号に接続する計画だった。
その初年度となる今年度は当初予算に国からの交付金1億4千万円を含む2億5630万円の事業費を計上したが、国からの交付金が約5千万円にとどまることが分かったため本体工事を見送り、昨年秋には完成までの事業費や工期を見直す調査を業者に委託した。
これにより今年度予算から1億6500万円を2月に減額補正する方針を固めた。調査結果は3月末に判明するため新年度予算案には関連予算の計上が困難となる。そのため市が新年度の当初予算にどう反映させるのかが今後の焦点となる。
南足柄市では、道の駅整備など第5次総合計画に位置付ける重点事業に遅れが出ている。
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