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掲載号:2016年1月30日号

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 ▼「打ち出の小槌」といえば大黒様の右手と決まっている。振れば何でも出てくる伝説の道具だとか。鬼退治で手柄を立てた一寸法師を大きくした代物でもある。財政難に直面する自治体には、喉から手が出るほど欲しい道具ではないか。「入るを量りて出るを制す」という故事を広辞苑で引くと「収入の額を計算し、それによって支出を計画する」とある。その作業が南足柄市の新年度予算編成で佳境を迎えている。

 ▼南足柄市は昨年4月に、2023年まで9年間のまちづくりを計画的に進める「第5次総合計画」をスタートさせた。そこに重点事業として掲げた「道の駅整備事業」と「千津島・苅野線整備」は地域経済の活性化を左右する大型の事業だといえる。いずれも仙石原と地蔵堂を結ぶ県の南箱道路整備と深くかかわるため、県が開通目標とする2019年末までに整備したいところだろう。特に道の駅の整備ではまとまった一般財源の充当が避けられないため、市民の身近な予算を削る作業が続いている。

 ▼市は昨年10月19日の市議会全員協議会で、平成28年予算編成について重要な報告をしている。それは「重点プロジェクト事業原則凍結」「新規・拡充事業原則凍結」「市単独補助金等10%削減」の3つの方針だ。こうした方針からも2月に発表される当初予算案の編成が例年以上に予断を許さない状況のもとで行われていることが分かる。そのため市議会には、10月に市が示した方針を重く受け止めて予算審議に臨む姿勢が求められる。

 ▼市が再開した千津島・苅野線の整備はその財源を国の交付金と市債に頼ることになる。社会資本である道路整備では起債して世代間で応分に費用負担するのが従来の考えだ。しかしそれは成長時期の一般論であり、人口減少期の今はその認識についても慎重に議論する必要がある。さらに求められるのは施設整備のビジョンである完成後の姿と堅実な財政計画だ。特に道の駅や千津島・苅野線の整備ではもう一度、これらを入念に検証する必要がある。いずれも観光資源が豊富な地蔵堂方面の価値を高めるために、市長が「進める」と政治判断した事業だ。予算削減で市民に我慢を強いる以上、これらは入念に進めてもらいたい。

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