市議と市民が意見交換する議会報告会が、1月28日に南足柄市文化会館で開催された。「議会を少しでも身近に感じてもらおう」と南足柄市議会(渡辺円一議長)が初めて開いた。
開催日を前に、手製の案内チラシを手に催事会場に立つ市議の姿が目立った。インターネットが使える市議はネット上でも開催をPRした。その甲斐もありこの日は約100人の市民が集まった。
”聴く”姿勢
議会報告会はすでに近隣の山北町や松田町、開成町、大井町の議会が開催している。開始前に入り口で市民を迎えた渡辺議長は「以前から開催を検討してきた。初めてのことでもあり手探りで準備してきた」と緊張気味に話した。
多くの自治体議会が通り一辺倒になりがちな議会報告会だが、この日は一方的な報告というよりも、市民の発言機会に時間を割く運営方針が見て取れた。2つの常任委員会と議会運営委員会、昨年9月の定例会で設置した決算特別委員会の委員長がそれぞれ手短に審査内容を報告し、意見や質問を求めた。
決算特別委員長の内田克己市議(2期)は認定した決算に対し「財政悪化に危機感を持ち早急に健全化に取り組むこと」とする決議を付け加えたことを報告した。市民からは「市長に適切なアドバイスをするなど議会と行政が力を合わせ頑張ってほしい」と意見があった。
程よい緊張感
市民にとって議会はまだまだ分かりにくい存在だといえる。議会報告会は、その議会が市民に近づき、自ら距離を縮める有意義な機会だといえる。
日ごろは支持者とかかわる機会が多い市議だが、この日ばかりはそうもいかず、打ち合わせなしの質問に汗する議員もいた。その分、市議一人ひとりの緊張感が伝わってきた。ともすると議場よりも…。
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